(完)サッシ ゴム 交換 ――「隙間風がする気がして」から始まった、小さな部品の大きな判断――

 

 

 


1. 問い合わせのきっかけ|「窓は閉まっているのに寒いんです」

今回のご相談は、冬前の時期に多い内容でした。
お客様の第一声は、こうでした。

「暖房を入れているのに、窓のあたりだけ冷える気がして。
結露も増えてきたし、もしかして窓が悪いのかなと思って…」

ガラス割れや大きな破損ではありません。
ただ、違和感としての“寒さ”
この段階では、原因はまだ特定できませんでした。


2. 現地での違和感・初期判断|目立たない“ゴム”の存在

現地で窓を確認すると、
サッシ自体やガラスに大きな問題はありません。

ただ、よく見ると、
ガラス周りのゴムが部分的に硬くなり、
角の部分には細かなひび割れがありました。

指で軽く押すと、弾力がほとんどありません。

この時点での初期判断は、
サッシゴム(ビート・グレチャン)の劣化でした。


3. 比較した選択肢|やらなかった案

考えられる対応は、いくつかありました。

・窓全体の交換
・隙間テープで応急対応
・サッシゴムのみの交換

窓交換は確実ですが、
費用も工期も大きくなります。

隙間テープは手軽ですが、
根本解決にはなりません。

そこで今回は、
ゴムのみを交換する案を中心に検討しました。


4. 判断軸と意思決定|「直すべき場所はどこか」

今回の判断軸は明確でした。

・ガラスやサッシ本体は使える状態
・劣化しているのはゴムだけ
・費用と効果のバランス

お客様にも現物を見てもらい、
「ここが硬くなって、密着しなくなっています」と
一緒に確認しました。

部分交換で改善できると判断しました。


5. 最終判断と条件付きの結論|DIYと業者、どちらを選ぶか

ここで正直にお伝えしたのは、
サッシゴム交換はDIYも可能だということです。

ただし、

・ガラスを外す必要がある
・力の入れ方を誤ると割れる
・窓の種類によって難易度が違う

これらの条件も、すべて説明しました。

最終的にお客様は、
「今回は確実に直したい」と、
業者施工を選ばれました。


6. 施工内容と現場の工夫|“急がない”が一番のコツ

作業は、一般的なはめ込み式のサッシです。

まず、窓を慎重に外します。
この時点で無理はしません。

次に、ガラス周りをマスキングテープで養生し、
古いゴムにカッターで切れ目を入れて外します。

新しいゴムは、
溝の長さより少し余裕を持たせて準備。

角の部分は直角ではなく、
少し角度をつけてカットしました。

ヘラとローラーを使い、
中央からゆっくり押し込んでいきます。

力よりも、位置合わせと順番を重視しました。


7. 仕上がりとお客様の反応|「こんなに違うとは」

作業後、窓を閉めてもらうと、
すぐに反応がありました。

「閉めたときの音が違いますね。
スッと吸い付く感じがします」

後日、

「朝の冷え方が全然違いました。
結露も減った気がします」

とご連絡をいただきました。

小さな部品ですが、
体感差ははっきり出ました。


8. 同じ悩みを持つ人への一言|ゴムは“消耗品”です

サッシのゴムは、
10年〜20年で劣化する消耗品です。

ひび割れや硬化は、
気づきにくいですが、確実に性能を落とします。

窓を疑う前に、
まずゴムを見る
それだけで選択肢が変わることもあります。


9. 現場を想定したQ&A

Q1. DIYでも本当にできますか?
A. 可能ですが、ガラス脱着が不安なら無理しない方が安全です。

Q2. ゴムはどこで買えますか?
A. ホームセンターやネットで「グレチャン」「ビート」として販売されています。

Q3. 失敗するとどうなりますか?
A. ガラス割れや、隙間が残るケースがあります。

Q4. 費用の目安は?
A. 業者施工で1窓1〜2万円程度が一般的です。

Q5. すべての窓で同じ方法ですか?
A. 内倒し窓・外倒し窓などは難易度が高く、業者向きです。


サッシのゴム交換は、
見た目では分かりにくい工事です。

ただ、現場ではいつも思います。
「ゴムが変わると、窓の役割が戻る」と。

大掛かりな工事を考える前に、
一度、足元の部品を見直してみる。
それも、立派な選択肢のひとつです。

 

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