長野市安心のハウスクリーニングのお店

(完)「見た目は汚れてないんで大丈夫だと思っていたAさま…」 外部 共用廊下を歩いて分かった滑りやすさの原因

問い合わせのきっかけ|「特に汚れていないと思うんですが…」

今回のご相談は、集合住宅の管理をされているAさまからでした。
最初にいただいた言葉は、「見た目はそこまで汚れていないんですが、念のため一度見てもらえますか?」
という、少し控えめな内容でした。

転倒事故が起きたわけではなく、クレームも出ていない。
ただ、「雨の日に少し不安を感じた」という感覚的な違和感がきっかけでした。

現地での違和感・初期判断|まずは“一緒に歩く”ことから

現地に到着して、最初に行ったのは清掃道具を出すことではありません。
Aさまと並んで、実際に共用廊下を歩くことでした。

見た目だけを見ると、確かに大きな汚れやコケはありません。
しかし、数歩進んだところで、靴裏が「ヌッ」と滑る感覚がありました。

床面に光沢はなく、乾いているように見える。
それでも滑る。
この時点で、「表面に見えない要因がある」と判断しました。

比較した選択肢|やらなかった案

原因が分からない場合、よくある選択肢としては次のようなものがあります。

・すぐに防滑塗料やコーティングを施工する
・床材の劣化と判断して張り替えを検討する
・注意喚起の看板を設置する

ただ、今回はどれもすぐには選びませんでした
理由は、まだ「なぜ滑るのか」を言葉で説明できなかったからです。

判断軸と意思決定|見た目ではなく“摩擦の低下”

判断の軸になったのは、床材そのものより、表面状態の変化でした。

詳しく確認すると、
・砂埃が非常に細かく床に広がっている
・排気ガス由来と思われる油分が薄く付着している
・雨の吹き込みが多い位置に集中している

これらが重なり、床表面の摩擦が少しずつ失われていました。
見た目がきれいでも、滑りやすさは確実に進行している状態でした。

最終判断と条件付きの結論|まずは原因を取り除く

Aさまには、
「工事や加工の前に、まず原因となっている汚れを取り除きましょう」
とお伝えしました。

条件付きの結論として、
・清掃後も滑りやすさが残る場合
・床材自体の劣化が確認できた場合

その時点で、防滑対策や施工を検討する、という段階的な判断です。

施工内容と現場の工夫|“落としすぎない”清掃

今回行ったのは、強い洗浄ではありません。

・乾式で砂埃を除去
・中性洗剤を使い、油分を分解
・水を使いすぎず、拭き取り中心で仕上げ

特に意識したのは、床材の表面を傷めないことでした。
強く洗えば一時的にきれいになりますが、それが逆に防滑性能を落とすこともあります。

仕上がりとお客様の反応|「同じ場所とは思えないですね」

清掃後、再度Aさまと一緒に歩いて確認しました。
すると、
「さっきと全然違いますね」
「引っかかりが戻った感じがします」
と、はっきり違いを感じていただけました。

見た目の変化は大きくありません。
それでも、歩いた感覚は明確に変わる
これが今回の一番の成果でした。

同じ悩みを持つ人への一言|“見た目”だけで判断しないでください

共用廊下の滑りやすさは、汚れが目立ってからでは遅いことがあります。

事故が起きる前に、「歩いて違和感があるかどうか」それを一度、確認してみてください。

現場を想定したQ&A

Q1. 見た目がきれいでも滑ることはありますか?
A. はい。細かな砂や油分は見えにくく、滑りやすさの原因になります。

Q2. コケがなくても危険ですか?
A. 危険な場合があります。コケ以外の要因も多いです。

Q3. 清掃だけで十分な場合もありますか?
A. 初期段階であれば、十分改善するケースがあります。

Q4. 防滑工事は必須ですか?
A. 状態次第です。清掃後の状況を見て判断するのが現実的です。

Q5. 定期的に何をチェックすればいいですか?
A. 雨の日に実際に歩いて、感覚を確認することが有効です。

今回の事例は、「汚れていない=安全」ではない、ということを改めて教えてくれる現場でした。
私たちは、まず“一緒に歩く”ところから、判断を始めています。