(完)フローリングが滑る!年度末清掃で安全性を確保した保育園の実例
保育園の現場で、私たちが毎年のように受ける相談のひとつに
「床が滑る気がするんです」という声があります。
見た目はきれい。でも、走る・止まる・しゃがむを繰り返す子どもたちにとって、
“少しの滑り”は事故につながるサインでもあります。
今回は、年度末清掃のタイミングで
フローリングの滑り問題に向き合った保育園の実例を、
現場での判断と意思決定を軸にまとめます。
問い合わせのきっかけ|「最近、転びやすい気がして…」
最初のきっかけは、園長先生からの電話でした。
「この一年で大きな事故はないんですが、
先生たちから“床が滑りやすくなっている気がする”と何度か声が上がっていて。
年度末ですし、一度ちゃんと見てもらえませんか?」
事故が起きてからでは遅い。
この一言に、現場としての危機感と責任感を感じました。
現地での違和感・初期判断|“きれい=安全”ではなかった
現地で最初に感じた違和感は、
床がきれいすぎることでした。
・強いツヤが出ている
・表面が均一に光っている
・水拭き直後のような感触が残る
見た目は問題ありません。
ただ、靴下で歩くと、わずかに足が前に出る感覚がありました。
ここでの初期判断は、
「汚れ」ではなく「仕上げ方法」が原因になっている可能性でした。
比較した選択肢|やらなかった対策も含めて整理
園側と一緒に、考えられる選択肢を整理しました。
・現状のワックスをそのまま重ね塗り
・簡易的な滑り止めシートを部分施工
・全面張り替え
・既存ワックスの見直し+安全性重視の再仕上げ
この中で、
「ワックスを重ねる」案と「張り替え」案は早い段階で外しました。
理由は、
・ワックス重ね塗りは滑りを助長する可能性
・張り替えはコストと工期が現実的でない
判断軸と意思決定|最優先は“子どもの動き”
今回の判断軸は明確でした。
- 園児が走っても止まれるか
- 先生が急に動いても踏ん張れるか
- 清掃後の運用が現場で回るか
この3点を満たす方法として、
既存ワックスの除去(剥離)+防滑性を重視した仕上げを選択しました。
最終判断と条件付きの結論|「滑らない」を最優先に
最終的に決まった内容は以下です。
・古いワックス層をすべて除去
・床材を傷めない範囲での徹底洗浄
・防滑性を重視したオイル系仕上げを採用
ツヤは控えめになりますが、
「滑らないこと」を最優先する条件付きの結論です。
施工内容と現場の工夫|年度末ならではの配慮
施工は年度末の休園日を利用。
・作業エリアを細かく分ける
・水分残りを極力出さない工程管理
・乾燥時間を十分に確保
特に意識したのは、
翌日の保育に影響を残さないことでした。
仕上げ後は、
職員の方と一緒に実際に歩き、走り、しゃがんで確認しています。
仕上がりとお客様の反応|「安心して新年度を迎えられます」
確認後、園長先生の言葉が印象的でした。
「ツヤは前より落ちましたけど、
その分、安心感が全然違います。
これで新年度を迎えられます」
見た目よりも、
**“安心して使える床”**を選んだ結果だと感じました。
同じ悩みを持つ人への一言|滑りは“劣化”ではなく“変化”
床が滑る原因は、
必ずしも古くなったからではありません。
・ワックスの種類
・重ね塗りの履歴
・清掃方法の積み重ね
これらの**“変化”**が重なることで起きます。
事故が起きる前に、一度立ち止まって確認することが大切です。
現場を想定したQ&A|保育園からよくある質問
Q1. 見た目がきれいでも清掃は必要ですか?
A. はい。滑りは見た目では判断できないことが多いです。
Q2. ワックスは全部悪いのですか?
A. いいえ。用途に合わないワックスが問題になるケースがあります。
Q3. 年度末以外でも対応できますか?
A. 可能ですが、休園日や長期休みの方が安全に作業できます。
Q4. 日常清掃で気をつけることは?
A. 洗剤残り・水分残りを作らないことが重要です。
Q5. 定期的に見直す目安はありますか?
A. 年1回、年度末の点検がおすすめです。
保育園の床清掃は、
美観よりも安全性、効率よりも安心感が求められます。
今回の現場は、その原点を改めて確認できた事例でした。
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