(完)「ここだけの清掃でいかがでしょう?」 やらない作業を決めることで費用を下げた清掃事例
問い合わせのきっかけ|「全部やると高くなりますよね?」
今回のご相談は、長野市内の事業所を管理されているご担当者様からでした。
定期清掃の見直しを検討されており、最初に出た言葉が印象的でした。
「正直、全部をプロ清掃にすると高いですよね。
でも、どこを削っていいのか分からなくて…」
清掃品質を落としたいわけではない。ただ、無駄なコストは抑えたい。
その迷いが、相談の出発点でした。
現地での違和感・初期判断|“全部同じ扱い”になっている
現地を一緒に回りながら、日常の使われ方を確認しました。
すると、すぐに違和感がありました。
人の出入りが多いエントランスやトイレと、
ほとんど使われていない会議室や廊下が、同じ頻度・同じ内容で清掃されていたのです。
「ここ、実際はどれくらい使われていますか?」
そう問いかけたところ、
「月に数回程度ですね」という答えが返ってきました。
この時点で、やらなくていい作業が混ざっていると判断しました。
比較した選択肢|“質を下げる”という案は採らなかった
コストを下げる方法として、いくつかの案を検討しました。
・清掃全体のレベルを下げる
・作業時間を一律に短縮する
・清掃箇所を減らす
・清掃頻度と役割を見直す
最初の2つは、「見た目や衛生面の不安が残る」という理由で採用しませんでした。
選んだのは、目的を整理して、やらない作業を決めるという方法です。
判断軸と意思決定|清掃の目的を分解する
ここで一度、清掃の目的を整理しました。
・衛生を保つ場所
・見た目を保つ場所
・安全を守る場所
・最低限でよい場所
この分類をしたことで、「毎回プロがやらなくていい作業」が明確になりました。
コストを下げる=質を下げる、ではなく、役割を分けるという考え方です。
最終判断と条件付きの結論|やらない作業を決める
最終的に決めた内容は次の通りです。
・広いフロアの掃除機がけ → ロボット清掃に切り替え
・利用頻度の低い会議室 → 清掃頻度を週1回に変更
・デスク周りや軽い拭き取り → 従業員による簡単清掃
・トイレ・給湯室・エントランス → これまで通りプロ清掃を継続
「やらない作業」を決める代わりに、やる作業の質は落とさないという条件付きの結論です。
施工内容と現場の工夫|人がやるべき場所に集中する
ロボット清掃を導入したことで、スタッフは広い床の往復作業から解放されました。
その分、トイレの細部や水回りの拭き上げ、
ゴミ回収後の最終チェックなど、人の目と手が必要な場所に集中できるようになりました。
また、従業員による簡単清掃については、「無理のない範囲で」「業務の邪魔にならないこと」を前提にルール化しました。
仕上がりとお客様の反応|「削った感じがしないですね」
運用開始後、ご担当者様から出た言葉がこちらです。
「正直、もっと“削った感”が出ると思っていました」
「でも、今までと清潔感は変わらないですね」
清掃の質が落ちたのではなく、ムダが減ったという実感を持っていただけたようでした。
同じ悩みを持つ人への一言|やらないことを決めるのは勇気がいります
清掃の見直しで一番難しいのは、「これはやらなくていい」と決めることです。
でも、目的を整理すれば、やらなくていい作業は自然と見えてきます。
現場のシーンを想定したQ&A
Q1. 作業を減らすと汚れませんか?
A. 汚れやすい場所は減らしません。減らすのは不要な作業です。
Q2. ロボット清掃だけで大丈夫?
A. 広い床は十分ですが、細部は人の手が必要です。
Q3. 従業員清掃は負担になりませんか?
A. 軽い拭き取り程度に限定すれば、問題になりにくいです。
Q4. 清掃頻度は後から戻せますか?
A. 可能です。状況を見て再調整できます。
Q5. 見積もりは細かく分けた方がいい?
A. 分けた方が、判断もしやすくコスト調整が可能です。
清掃は、足し算ではなく引き算で考えると、うまくいくことがあります。
「全部やる」ではなく、「本当に必要なことだけやる」。
それが、費用と品質のバランスを取る一番現実的な方法だと、私たちは現場で感じています。
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