(完)「白木を白くして長持ちさせたい」 白木コーティング施工事例
問い合わせのきっかけ|「せっかく白くなったので、このまま保ちたい」
今回のご相談は、以前に白木クリーニングを行ったお客様からの再相談でした。
和室の柱や長押を洗浄し、白木らしい明るさが戻ったあと、こんな言葉をいただきました。
「この白さ、できれば長く保ちたいんです」
「また数年で黄ばんでしまうのは避けたくて…」
“きれいにする”ことはできた。
次は、どう守るかという段階に入ったご相談でした。
現地での違和感・初期判断|白木は「無防備な状態」
改めて白木部分を確認すると、洗浄後の状態としては申し分ありません。
ただし、白木は塗装されていない素材です。
触れれば手垢が付き、湿気があれば水分を吸い、日差しが当たれば徐々に色が変わっていきます。
この状態を見て感じたのは、今はきれいだが、何もしていなければ必ず戻るということでした。
比較した選択肢|やらなかった「何もしない」という判断
今回検討した選択肢は、大きく3つです。
・洗浄のみで終了し、経過を見る
・ワックスなどで表面を覆う
・白木専用の浸透性コーティングを行う
「何もしない」という選択肢も、もちろんありました。
ただ、その場合は数年後に再び洗浄が必要になる可能性が高くなります。
一方、表面を膜で覆うタイプのワックスは、白木の質感を変えてしまうリスクがありました。
最終的に残ったのが、白木の風合いを変えずに守る方法でした。
判断軸と意思決定|白木は「呼吸を止めない」ことが大事
白木コーティングを選ぶ際に重視した判断軸は次の3点です。
・白木の色味・質感を変えない
・木の呼吸を妨げない
・将来、再施工や洗浄ができる
今回選んだのは、表面に厚い膜を作らず、木の内部に浸透して保護するタイプのコーティングです。
白木を“閉じる”のではなく、守りながら使うという考え方を取りました。
最終判断と条件付きの結論|「白さを保つための予防」
最終的な結論は、「白木を白くした今の状態で、浸透性コーティングを施す」
ただし、
「ツヤを出さず、自然な仕上がりを優先する」という条件付きの判断です。
新品のように見せることより、経年しても違和感のない状態を目指しました。
施工内容と現場の工夫|塗る前より、下準備が大事
作業は、コーティング前の状態づくりから始めました。
・白木表面の最終チェック
・洗浄後に残った水分をしっかり乾燥
・ムラになりやすい部分を事前に確認
コーティング剤は、ハケとウエスを使い、木目に沿って薄く均一に浸透させます。
一度に厚く塗らず、必要最小限を複数回。
これが、ムラを防ぐためのポイントです。
仕上がりとお客様の反応|「塗った感じがしないですね」
施工後、見た目は大きく変わっていません。
ツヤもほとんど出ていません。
それを見たお客様の第一声は、「塗った感じがしないですね」。
白木特有のマットな質感はそのままに、触った時の手触りだけが少し変わった、という印象でした。
「これなら、普段の手入れも気が楽です」という言葉もありました。
同じ悩みを持つ人への一言|白木は“きれいにした後”が大切です
白木は、きれいにすることより、きれいを維持することの方が難しい素材です。
・汚れを付けない
・染み込ませない
・劣化を遅らせる
この3つを考えた時、コーティングは“予防”として有効な選択肢になります。
現場のシーンを想定したQ&A
Q1. コーティングすると色は変わりますか?
A. 浸透性タイプなら、見た目の変化はほとんどありません。
Q2. ツヤは出ますか?
A. 今回はツヤの出ない仕上がりを選びました。
Q3. どれくらい持ちますか?
A. 使用環境にもよりますが、数年単位で効果があります。
Q4. 再施工はできますか?
A. 可能です。洗浄後に再度行えます。
Q5. 自分で市販品を塗ってもいい?
A. ムラや変色のリスクがあるため、注意が必要です。
白木は、「汚れたら直す」素材ではなく、汚れる前に守る素材です。
今回の現場では、白木を白く戻した“次の一手”として、コーティングという判断が、結果的にメンテナンスの負担を減らす選択になりました。
私たちはこれからも、きれいにするだけで終わらせない判断を、現場で一緒に考えていきます。
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