(完)「最近、滑りやすくなってきて」清掃だけでない、滑りを改善した事例
問い合わせのきっかけ(お客様の言葉起点)
「ここ最近、床がやけに滑る気がして…。掃除しても変わらないんです」
今回のご相談は、店舗を兼ねた施設を管理されている方からの一言が始まりでした。
転んだ人が出たわけではないものの、「ヒヤッとする瞬間が増えた」「お客さんが慎重に歩いているのが気になる」と、違和感を覚え始めた段階でのご連絡でした。
現地での違和感・初期判断
現地で床を確認すると、見た目は清潔で汚れも少ない状態でした。
ただ、実際に歩いてみると、靴底との相性によっては踏み出しで滑る感覚があります。
表面を触ると、汚れではなく、床材そのものが摩耗して滑りやすくなっている印象でした。
この時点で、「清掃だけでは根本改善にならない」と判断しました。
比較した選択肢(やらなかった案)
検討した選択肢は大きく3つです。
・洗浄を強化して様子を見る
・ワックスを塗り直す
・滑り対策を行う
洗浄強化は一時的な改善にとどまる可能性が高く、ワックスは種類を誤ると逆に滑りやすくなるリスクがあります。
そのため今回は、「滑りそのものを抑える対策」を軸に検討することにしました。
判断軸と意思決定の関係
判断の基準になったのは、
・利用者の安全を最優先にすること
・見た目を大きく変えないこと
・営業を止めずに対応できること
この3点でした。
床の張り替えも選択肢には入りましたが、工期とコストの負担が大きく、今回は見送りました。
最終判断と条件付きの結論
最終的に選んだのは、滑り止めコーティングによる改善です。
条件として、
・床の色味や質感を大きく変えない
・滑り止め効果がどの程度出るかを事前にテストする
・効果が不十分な場合は別案も検討する
という前提で進めることになりました。
施工内容と現場の工夫
施工前に、目立たない一角で試験施工を実施。
滑りやすさの変化を実際に歩いて確認していただきました。
本施工では、床全体を軽く洗浄してから専用の防滑剤を均一に塗布。
塗りムラが出ないよう、時間帯と動線を分けながら慎重に作業しました。
仕上がりとお客様の反応
施工後、見た目はほとんど変わりませんが、歩いた瞬間の安心感が明らかに違います。
お客様からは「掃除しただけじゃ出ない変化ですね」「これならお客さんにも安心してもらえる」との言葉をいただきました。
数週間後のフォローでも、「ヒヤッとする場面がなくなった」とのことでした。
同じ悩みを持つ人への一言(押し売り禁止)
床が滑りやすくなるのは、汚れだけが原因とは限りません。
「掃除しても変わらない」と感じた時点で、床の状態が変化しているサインかもしれません。
すぐに工事をする必要はなくても、一度状況を整理するだけでも判断しやすくなります。
現場のシーンを想定したQ&A
Q1. 掃除しても滑るのはなぜ?
A. 床材の摩耗や表面の劣化で、摩擦が低下しているケースがあります。
Q2. ワックスを塗れば滑りは改善しますか?
A. 種類によっては逆効果になることもあり、注意が必要です。
Q3. 防滑コーティングは見た目が変わりますか?
A. 多くの場合、ほとんど変わらず自然な仕上がりです。
Q4. どれくらい効果は持ちますか?
A. 使用環境にもよりますが、定期的な点検で状態を保てます。
「滑りやすい」という感覚は、事故が起きる前の大切なサインです。
今回の現場でも、清掃だけでは届かない部分に目を向けたことで、無理のない改善につながりました。
私たちは、作業そのものよりも、「どう判断するか」を一緒に考えることを大切にしています。
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